” 変わらないでおくれ、僕はそのままの君が好きなんだから ”
あまりにも有名な一節を含むビリー・ジョエルの名曲「素顔のままで(Just the Way You Are)」が
妻であるエリザベスに対して書いた曲であるというのは#183で触れました。
しかしながら悲しい事に永遠の愛というものはなかなか存在せず、ビリーとエリザベスの仲にも
やがて終焉が訪れます。しかもかなり面倒な事になるのです・・・・・
エリザベスが妻であると同時に優秀なマネージャーでもあったという事は既述ですが、その優秀さは
良からぬ方向へも発揮されます。
80年頃にビリーの弁護士として実の兄、自分の後任マネージャーとして義理の弟を就けます。
ビリーは元々裕福な生まれのせいか、銭金勘定には疎かったらしくその点に関してはエリザベスまかせ
だったと言われています。
この頃から二人の間に亀裂が生じ始めたとも言われます。そして前回も触れた通り「The Nylon Curtain」
リリース直前にバイク事故を起こす訳です。
上はA-③の「Pressure」ですが、当時におけるビリーの状況でしょうか?・・・・・
82年の末に二人は離婚したそうですが、事故で入院中に離婚の書類やら財産分与に関する書類やらを
ギプスをはめた手でサインさせられたとかなんとか ……… 清々しい話です・・・・・・・・・・
A面ラストの「Goodnight Saigon」。言うまでもなくベトナム戦争について歌っています。
私はポップミュージックに政治的・社会的メッセージを込める事はあまり好ましく思えないので、
歌詞の内容についてはあまり興味が無いのですけれども、戦地へ赴いた名もなき兵士たちの事を
歌ったものです。興味がある方は検索してみてください。
楽曲についても、戦争反対を高らかに歌うより戦地における若者たちの同志愛を描いたものなので、
悲しみの中にも優しさがそこはかとなく感じられる曲調です。
「キャプテン・ジャック」や「イタリアンレストランにて」の様な物語的楽曲がビリーの十八番と
以前に書きましたが、これもビリー流物語の一つなのかもしれません。
あと一つ、何か書こうと思っていたのですが、それがどうしても思い出せません ………………
二百という数字が関係していたような、いないような ・・・・・・・・
思い出せないという事は大したことではないという事ですよね! ………………………………………