エルトン・ジョン「Tiny Dancer」に関するその4。今回で最後です。
緊張と痴漢 … もとい、緊張と弛緩が本曲における重要なファクターであることは前回述べました。
(失礼 (*•ω•*) … 予測変換で上に来たものでつい・・・前回最後のくだらねぇ話はこのネタの為の伏線か? つうかそれが一番上に来るってオマエ普段PCでナニやってんの …
… (´∀` ) …
甘美であることこの上ないAメロから、転調によって一転してテンション感が高まるBメロ。そしてそれが解放されクライマックスであるサビへと流れていきます。特にBメロからサビへつながる ” When I say softly, slowly ” の部分は永いこと本曲を聴いてはいますがいまだに鳥肌が立ちます。
前回ストリングスは本曲の肝ではない、の様な旨を書きましたが、やはりそれが素晴らしい効果をあげていることに間違いはありません2番のAメロ・Bメロでは、1番にはなかったストリングスによってまた異なる彩を添えています。ちなみにエルトンの歌は1番と2番でほとんど変わりはなく、この繰り返しをアレンジの変化によって活きたものへと昇華せしめることに成功しています。
繰り返しといえば、スローテンポであるこの曲は ” AABCABC ” という構成によって6分12秒という長尺です。オープニング曲に据えたことからして当然エルトン達も本曲の出来に自信があってそうしたのでしょうが、シングルはラジオでかかりやすい3分程度のものを、まだまだそういったご時世においてシングル曲としては不向きだったのでしょう。発売時の不振はそういった事情もあったのかもしれません。
演奏もこれまた見事です。特にギターは3本で録音されており、エレキ・スティールギター・アコギがそれぞれ素晴らし効果をあげています。エレキは初期からエルトンに携わっていたカレブ・クエイ。フェンダー ストラトキャスターによるものと思われるその音色は透明感を醸し出し、B. J. コールの(おそらくは)ペダルスティールがレイドバックフィーリングを与えています。ちなみにベースとドラムはディー・マレーとナイジェル・オルソンではなく、彼らは本曲においてはコーラスにて参加しています。
下の動画は70年における本曲のリハーサルの模様と銘打たれていますが、本曲の制作背景からすると70年中にこの様なリハーサルが行われたとは考えられず、ましてや本曲のモデルとなったマキシン・フェイベルマン(映っている女性がマキシン)が同席しているという事は、おそらくは少なくとも71年以降に、本曲が出来上がった過程を語ったドキュメンタリー的なTVプログラムの一部分だと思われます。映像・音質も良好ですからね、もし当時のホームビデオ(8mm)などではもっと質の悪いものでしょう。
「Tiny Dancer」という曲は、楽曲そのものが稀にみるほどの傑作であり、さらに完璧な歌と演奏、そしてこの上ないアレンジがなされた、ポップミュージック全体においても奇跡的な完成度を誇るものであり、であるからして発売時には不振に終わったものの、永い時をかけて人々を魅了していったのです。良いものが必ずしも世間に認められるとは限りません。残念ながら、素晴らしいものであるのにも関わらず、不遇に終わってしまった作者や作品もジャンルを問わずいっぱいあります(その逆もあるんですけれどね、なんでこんなに売れるんだろう?ってのが … )。
18年に英ガーディアン紙がエルトン・ジョン名曲ランキングという企画でそれらを選出しました。このような企画は多々ありますが、私はほとんど取るに足らないものと思っています。しかし本ランキングは的を得ているな、と頷けるものでした。「ユアソング」や「キャンドル・イン・ザ・ウインド」が一・二位になりそうな気がしますが(別にこの曲たちも素晴らしい曲ですよ)、ランキングの1位は「Tiny Dancer」でした。ちなみに2位が「ロケットマン」で「ユアソング」は4位、「キャンドル・イン・ザ・ウインド」は11位です。一般投票で選出されたものではなく、同紙が独自に選んだものですから、あくまで(おそらく数人の)主観と言ってしまえばそれまでですが、マスコミの中でもやはり的確な耳を持った識者はいるようです。
以上四回にわたって「Tiny Dancer」について書きました。この様な駄文ながら、ほんのわずかでも本曲の魅力を伝えられたならば幸いです。
もしも無人島へ行かなければならない事となったなら。先ず第一には水と食料、暖を取ったりする為の油や薪、衣類、そして外敵から身を守る防具などが絶対に必要なものです。しかしながら、人はパンのみにて生くるものに非ずという言葉もあります。衣食住が満たされたら次は生活に潤いを求めるのが人というものです。その際に、音楽が好きであったならばこの曲は、無人島へ持って行く曲として間違いなく十二分に価値のあるものです。ぜひ聴いてください。
あっ!でもレコードやCDならプレイヤーが、MP3とかの配信データなら携帯プレイヤーも必要になりますよね。
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いい加減にせい!君とはやっとれんわ (´∀` ) ……