『鰭脚類』という単語をご存知でしょうか。一般の人にはあまり馴染みのない言葉でしょう。
私も今さっき知りました・・・・・・・・オマエもかよ … (*´∀`;)
海生哺乳類もしくは海獣といった方がわかりやすいかもしれません。
アザラシ・アシカ・オットセイ・セイウチなどの分類だそうです。
ポピュラーミュージックにおいてこれらの動物がタイトルや歌詞に出てくる最も有名なものは
何と言ってもビートルズ「アイ・アム・ザ・ウォルラス」(67年)です。
レノン&マッカートニー名義の作となっていますが、ジョン・レノンが創った曲である事は
ビートルズファンはもとより洋楽に精通している方なら周知の事実。
所謂 ” サイケデリックソング ” として知られるこの曲は、ナンセンスな歌詞、ジョージ・マーティンによる
弦と管のアレンジ、そしてサウンドコラージュやその一度聴いたら耳にこびりついて離れないジョンの
ヴォーカルをはじめとした、当時としては最新のレコーディング技術を用いて創られたサウンドなど、
あまりにも多くの要素が詰め込まれています。
この曲について言及し始めるときりが無いので止めますが、ここでの「Walrus(セイウチ)」とは
『不思議の国のアリス』の中の一編が元になっているとの事。
これらの海獣は、可愛らしさ、ユーモラスさ、ともすれば不気味さをも感じさせ、数多の動物群においても
独特の存在感がある様です。
エルトン・ジョンも海獣がタイトルになっている曲を創っています。「Goodbye Yellow Brick Road」
(73年)に収録されている「Grey Seal」がそれです。ネコ目アシカ亜目アザラシ科ハイイロアザラシ属に属するハイイロアザラシを指すそうで(長いよ … (*´∀`;))、北大西洋の東西両側に棲息します。
動物にまつわるブログでは無いのでこの辺にしときますが、歌詞の内容は主人公(これは人間)が
管理社会・学校教育について抱いている疑問をハイイロアザラシへ問いかけるというものですが、
書いたバーニー・トーピン本人も ” 意味はわからない ” と言っている程なので、それについて
深く考察するのはあまり賢明でないでしょう。おそらく語感や韻などから創られたのでは?
バーニーはこういう創り方をよくしたそうで、「Take Me to the Pilot」(70年)も同様なのは
既述の事(#210ご参照)。
歌詞はひとまず置いといて、楽曲はとにかくゴキゲンそのもの。前回も書いた事ですけれども、
本アルバムが凄いのは隅々までクオリティーの高い楽曲で埋め尽くされているという点です。
” And tell me, grey seal ” のパートから始まるバンドのドライブ感はいまだにシビレます。
やはりナイジェル・オルソン達、エルトンバンドが居てこそ、この大傑作は生まれたのです。
ちなみに本曲は2ndアルバム時に一度録音されていました。オリジナルには収録されませんでしたが、
後年にはボーナストラックとして聴くことが出来る様になります。
これを聴くとエルトンのイメージは当初から73年版の方であったのだろうな、と推察出来ます。
ここでライヴ版を二つ。74年ロンドン、ハマースミス・オデオンと14年デンバー、ペプシ・センター
におけるもの。
ハマースミス・オデオンのそれは映像・音こそ悪いのですが、やはり絶頂期の勢いと臨場感で
圧倒的にこちらが勝ります。勿論すべての楽曲でそれが当てはまる訳ではなく、年齢を積み重ねて
エルトンの中で ” こなれてきて ” より味わい深くなっていった楽曲もあります。
ちなみに枕でジョン・レノンを引き合いに出したのは当然狙っての事です。
毎年この日もしくはこの頃は何かしらジョンに絡めた話を書いています。
最後は勿論二人の競演で。言わずと知れたマジソンスクエアガーデンにおける
「I Saw Her Standing There」(74年)。
私も正直ジョンを聴くのは年に一日、この日くらいなのですが、今日だけは一日中ジョンを流しながら …