『個室付浴場業』:公衆浴場法による浴場業の施設として個室を設け、当該個室において異性の客に
接触する役務を提供する。
偶然に接客従事者と客が双方の意思に基づく自由恋愛に発展する場合もあるが、法律的には何ら問題はない。
エルトン・ジョンが73年に発表した二枚組アルバム「Goodbye Yellow Brick Road」。
当初は二枚組の予定ではなかったものが、あまりにも次から次と曲が出来てしまい、
そのどれもが素晴らしい内容であった為にやむなくそうした、と言われています。
もっとも以前どこかで書きましたが、DJMレーベルとの間で年2枚のペースで
アルバムを創るという契約となっていたのでそれを消化する為、との説もあります。
いずれにしろこの時期におけるエルトンは泉の様にアイデアが溢れ出ていた、
という事に間違いはありません。
B面最後の方の2曲も秀逸です。「Jamaica Jerk-Off」はタイトル通りレゲエ・スカ調の楽曲。
” Jerk-Off ” はスラングであまりお行儀の良い言葉ではない様ですが、色んなものに縛られずに
ハメを外して、くらいの意味だそうで。
「I’ve Seen That Movie Too」は失恋の歌で、それもポイ捨てされた男の心情を表しているもの。
所詮アンタの恋愛映画中のどうでもよい出演者の一人なんだろ?という男の未練・・・
今回のテーマである「Sweet Painted Lady」はC-①、つまり二枚組二枚目のトップを飾るナンバー。
それが売春婦とその客を歌ったもの。この辺り、バーニーの皮肉屋的性質も勿論ですが、
それを二枚目とは言え、オープニングナンバーに据えるエルトンの ” どうかしている ”
具合がとても良いです。
Oh sweet painted lady (Oh 美しく彩られた女性)
Seems it’s always been the same (やる事はいつも一緒)
Getting paid for being laid (寝て金をもらう)
Guess that’s the name of the game (まさにそれだけの事さ)
ここまで来るといっそ清々しいです。この手の楽曲ではコール・ポーター作「Love For Sale」が
最も有名でしょうが、私はその有名スタンダードナンバーに勝るとも劣らない楽曲だと思っています。
不倫ものならギャンブル&ハフ作ビリー・ポールの名唱による「Me and Mrs. Jones」で、
売春ものなら「Love For Sale」もしくは本曲が決定版かと。もっとも ” 売春もの ” という
ジャンルがあるかどうかは知りませんが・・・・・
エルトン&バーニーに関しては殆どが所謂 ” 詩先 ” 、つまりバーニー・トーピンが創った詩に
対してエルトン・ジョンが曲を付けるという作業工程であったと言われています。
本曲もそうであったならば、これほどまでに詩の世界観を的確に音で表現し、さらに独自の
エルトンワールドを展開している、これほど詩と楽曲が互いにミックスアップされている音楽は、
ポップミュージック全体を見渡してもなかなか無いのではないかと私は考えています。
上の二つの動画は76年のものと99年シカゴにおけるもの。後者は映像が無く音質も決して
良くはないこそすれエルトンの歌が秀逸。最も勢いがあったのが70年代半ばである事は
衆目の一致する所ですが、00年頃のエルトンも絶頂期とはまた違った円熟味が醸し出されていて、
要はどちらもイイという事です。
寂寥感や虚無感といった単語で簡単に片づけられる安直なものではなく、ましてや背徳感などとは
全く一線を画する精神性が本曲には漂っています。
買春・売春の是非をここでとやかく言うつもりはさらさらありません。ここでは買う男性も
売る女性もただただそこに ” いる ” 、ただそれだけなのです。
そしてエルトンもバーニーもそこに深いメッセージ性を込めようなどとはさらさら思っておらず、
両人とも感覚でこの様な名曲を創ってしまったのです。
私は時によっては、本曲がこの大傑作アルバムにおけるベストトラックではないかと思う時があります
(聴くときによって結構変わるんですけどね・・・・・)。
ちなみにエンディングでどうしてカモメの鳴き声が入るのかは結局わからず終いでした。
カモメが何かの隠喩なのか?と調べてもみましたが … ???
ちなみに冒頭に掲げた文章は、今回のブログにおける内容とは一切関係の無いものです。
違法性など微塵もありません。間違いありません。お上がそう言っているんですから。
また、この国には「ぱちんこ」と称する ” 遊戯 ” があり、出玉と交換した特殊景品を、” たまたま ”
その遊戯場のちかくに存在する、遊技場運営者とは ” 全く関係の無い古物商 ” がその特殊景品を
買い取ってくれるそうです。勿論法的に一切問題はありません。
マ・チ・ガ・イ・ア・リ・マ・セ・ン! お上がそう言っ… (コンコン)おや?誰か来