#244 Twist and Shout

交淫屋のゴト師 … 光陰矢の如しと申しますが、今年も二か月を切りました。
失礼。予測変換で上に来たのをそのまま打ってしまいました。気にしないでください、
よくある事です (´・ω・`)
それがイチバン上に来るって … オマエ普段PCでナニやってんの?…(*´∀`;)…

毎年12月8日やその前後にはジョン・レノンに絡めたネタで書いていたのですが、
気が付けばもう一か月もない・・・・・
エルトン・ジョンについて長く書いてきましたが、はて次は何を取り上げようか?
と考えあぐねていたところ、そうだ!エルトンからジョンへ話題をシフトすればイイんじゃね!
などとナイスなアイデアが浮かびました。二人の関係についてはエルトン回で既述です。
#232#239をご参照のほど)
私はジョンのファンです。とは言っても彼について本気で書ける程のジョンレノンマニア、
ビートルズフリークというわけではありません。世界中には強者がごまんといます。
というわけで、今後何回か少し斜めからの視点で私なりにジョンの事を書いていきます。

「Twist and Shout」。ビートルズ1stアルバムのラストナンバーとして収録された本曲は
あまりにも有名ですが、割鐘の様な声で文字通りシャウトするジョンの歌は今聴いても衝撃的です。

バートランド・ラッセル・バーンズとフィル・メドレーのペンによる本曲を最初にレコーディング
したのはトップノーツ(61年)。58年のヒット曲「ラ・バンバ」を意識したのかな?と思わせる
曲調ですがチャート的には振るいませんでした。ちなみにプロデュースはフィル・スペクター。

ビートルズがモチーフにしたのは言うまでもなくアイズレー・ブラザーズによる62年のバージョン。
全米17位、R&Bチャートでは2位という大ヒットとなった本曲はジョン達にかなりのインパクトを
与えたようです。作曲者であるバーンズ自らプロデュースを務め、軽快なダンスナンバーであった
トップノーツ版を、よりゴスペル&ソウルのパッションを注入した仕上がりとなっています。
アイズレー・ブラザーズにとっては初の全米TOP20ヒットとなる曲でした。

午前10時にスタジオ入りし、録音を終えたのは午後10時という弾丸レコーディングっぷり、
当日ジョンは風邪をひいて調子が悪かった、しかも元々本曲が喉を酷使する事は承知の上だったので
レコーディングの一番最後に録る予定であった、その時にはジョンのコンディションは最悪で
撮り直しは出来ない、一発でキメなければならないという状況だった、等々のエピソードは
ビートルズファンにとっては ” 知ってるよ!あったり前田のクラッカー~ ” と言われそうですが
(今若者の間で最新のトレンドワード (´・ω・`))、念のため記しておきます。

ジョン自身もこの歌に関してはかなり悔んでいたそうです。しかしながら音楽というものは
不思議なもので、必ずしも綺麗な音色・声が良いというわけではありません。エレキギターの
ディストーションサウンド、所謂 ” 歪んだ音 ” や、ルイ・アームストロング、ジェームス・ブラウン、
ジョー・コッカーのようなしわがれ声、日本でも義太夫節のように一般的には決してキレイで無い声が
好まれたりもします。
ジョンは本来しわがれ声ではありませんけれども、本テイク収録時に限っては結果的にそうなり、
それは奇しくも彼らがお手本にしたアイズレー・ブラザーズ版に寄ることになったのです。
このジョンによる歌唱は、オペラ歌手やプロのボイストレーナーからすれば決して褒められる
ものではないのでしょうが、初期のビートルズを代表する楽曲として人々の心を掴んで
離さないのです。勿論それはジョンの歌に因るものだけでないのは言わずもがなですが。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です